埼玉県医療的ケア児等
支援センター・地域センター
かけはし

医療的ケア児支援医療的ケアと支援

カモンくん

カルガモの家のマスコットキャラクター“カモン”。みんなに癒しをもたらすために生れた働き者!
これから、よろしくお願いします。

医療的ケア児【医ケア児】とは?

日常生活や社会生活を送る上で、人工呼吸器による呼吸管理や喀痰吸引、経管栄養などの医療的行為が恒常的に必要な児童のこと。

重症心身障害児(重心児)とは?

重度の身体障害と知的障害を併せ持っている状態の児童のこと。
(目安としては、身体障害者手帳1級、一部2級と療育手帳Ⓐ)

支援者の紹介

Dr.(医師)

Dr.(医師)

病気のことから成長発達、栄養状態などの全体をみます。

Ns(看護師)

Ns(看護師)

日常的に行う医療的ケアのポイントや工夫のアドバイスを行います。また、ケアについての疑問点や不安などの相談にも応じます。

リハビリ

Ns(看護師)

PT(理学療法士)

運動機能や呼吸のこと、車椅子などの補装具についてのアドバイスをします。

OT(作業療法士)

OT(作業療法士)

手の動かし方や遊びと勉強の環境の作り方などをアドバイスをします。

ST(言語聴覚士)

ST(言語聴覚士)

コミュニケーションの工夫の仕方や摂食嚥下についてのアドバイスをします。

保育士や児童指導員、介護福祉士

療育員

施設では療育スタッフなどと呼ばれている事が多いです。日常生活のお世話や遊びなどを通じて成長発達を促します。

MSW(医療ソーシャルワーカー)

MSW(医療ソーシャルワーカー)

病院などの相談員です。入院費や支援制度の事、退院後の事などの様々な相談に応じます。

相談支援専門員

MSW(医療ソーシャルワーカー)

支援のための相談全般にのってくれ、障害福祉サービス利用のための受給者証発行に必要なサービス等利用計画(ケアプラン)を作成します。また、関係機関と連携しサービス調整を行います。介護保険のケアマネジャーにあたる役割の人です。

医療的ケア児等コーディネーター

医療的ケア児等コーディネーター

医療的ケア児に関して専門的な知識があり、本人(家族)の状況に応じて、地域の医療・福祉・教育などの支援を調整します。

他にも・・・
管理栄養士、薬剤師、保健師、学校の教員、児童相談所等の行政職員など多くの人が、それぞれ専門的な立場から支援に関わっています。

カルガモの家スタッフからのメッセージ

地域センター“かけはし”を運営する医療型障害児入所施設「カルガモの家」では、重症心身障害児や医療的ケア児の支援に当たる様々な専門職が活動しています。
各専門職からのメッセージをお届けします。

医師から

Dr.(医師)

医療行為を必要とする児が病院で暮らし病院で亡くなっていく時代から、生活が全介助でも医療行為が必要でも、家庭に帰って家族と暮らす時代となりつつあります。しかし、実際には家族の負担は大きく健全な在宅生活とは言い難い現状でもあります。県内の医療的ケア児はおよそ1,000人とされる少数派であることもあり、在宅生活の有効な支援構築が難しい状況です。医療的ケア児等支援センターが、地域の多職種で情報を共有し連携を深めることで、医療的ケア児とご家族がより暮らしやすい地域となるための一助となるよう努力する次第です。

看護師から

Ns(看護師)

医療的ケア児の多くは、栄養剤の注入や吸引、体位変換など、昼夜を問わずケアを行う必要があります。また、筋緊張の亢進やてんかん発作、医療機器のアラーム対応など、さまざまな理由により断眠を強いられるご家族は少なくありません。 さらにお子さまの状態が安定していたとしても、胃瘻や気管カニューレの定期的な交換や事故抜去が起きた場合は、受診をしなくてはいけません。そのため、ご家族が一人でケアを行う時間が長い場合は、身体的にも精神的にも負担が掛かることが予想されます。 だからこそ、お子さまとご家族が楽しく安心した日常生活が送れるよう同居者以外の家族の力や訪問看護・レスパイトケアなどさまざまな資源を活用し、ご家族以外にもお子さまのお世話ができる体制を整えておくことが大切になります。他の資源を活用することはご家族の休養にもなる他、お子さまにとっての刺激となり成長発達の一助となります。 ケア方法に不安がある時はもちろんですが、心や身体が疲れたと感じる前に遠慮せず、ご相談ください。

療育スタッフから

療育員

医療的ケア児の生活は、ケアと生活のバランスが大切です。ところが、保護者の方からは、医療的ケアの時間が多く、子ども達と関わって遊ぶ時間が取りにくいと言われることも少なくありません。 もちろん「遊び」は子ども達にとって成長、発達を促す大切な機会です。他者との関係性を知り、自分と他者を意識することで、社会性が育まれます。また、スキンシップを通して自分の身体を知り、好きな感覚と嫌いな感覚があることをも学ぶことができます。 他者とのコミュニケーション能力を発達させ、五感を刺激する新しい体験をすることで、気づかなかった感覚を知ることができます。 しかし、その「遊び」の時間を特別に作らなければととらえる必要はありません。ケアを行いながら声をかけたり、触れることで安心感を得ることは、「遊び」と同等の効果もあると考えられます。こうした体験を毎日続けることでコミュニケーション能力の発達や社会性が育まれます。一人一人の持つ成長を待つことで、自らが主体となり発信できるようになります。 子ども達の医療的ケアの時間も、生活の中で関わる時間も、全てが子ども達にとっては成長発達につながる「遊び」の時間になります。私たちはこうした活動を通して医療的ケア児の発達をお手伝いさせていただいております。

薬剤師から

薬剤師

医療的なケアを必要とするお子さんはお薬の種類も多くなりがちです。そこで、「お薬手帳」を持つことと「かかりつけ薬局」を決めることをお勧めします。 複数の医療機関を受診する時や旅行する時、転居した時、災害にあった時など、いつでも「お薬手帳」を携帯しましょう。「お薬手帳」を見せるだけで、いつも使用しているお薬のことをわかってもらえます。 顔なじみの薬剤師がいる「かかりつけ薬局」ではお薬の相談もしやすくなるでしょう。

管理栄養士から

管理栄養士

「栄養」は、体格・活動量・消化器症状・生活環境などを考慮しながら、小児期の特徴である成長に配慮した対応が必要です。安全で健康に成長発達していける栄養内容を目指し、体重変動や日々の体調をみながら、経時的に観察していくことが大切です。

リハビリスタッフから

リハビリスタッフ

『遊ぶ』『学ぶ』『出かける』『何かにチャレンジする』普段当たり前のようにみんながおこなっていることが、医療機器やケアがあることによりはじめは慣れなかったり、重荷に感じてしまったりして、思うようにできない方も少なくないです。また、一緒に支える家族や親せきも介護で身体をいためてしまったり、どう接して良いか分からなかったり、悩みは尽きないと思います。 呼吸器や酸素などを使いながらでも家の中での動き方や外への出かけ方、ダイナミックな遊び方などもちょっとした工夫や考え方ひとつで楽にしたり、変えていけることも多くあります。 日中の過ごし方から、出かけるための車いすなどの補装具や日常生活用具といわれる道具について、運動面や呼吸の改善について、遊び方や食事、コミュニケーション面の育て方など、気になることなどあれば遠慮なくご相談ください。

049-225-5770

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